【標準治療】病名 > 腎・尿路・泌尿器
切迫性尿失禁・ストレス性尿失禁
【せっぱくせいにょうしっきん・すとれすせいにょうしっきん】

Urgency Incontinence
尿がもれる状態にもいろいろなタイプがあります。我慢がきかなくてもれるタイプのものを切迫性尿失禁といいます。女性の尿失禁の中では、腹圧性尿失禁に次いで多いものです。膀胱の役割は、腎臓で絶えずつくられる尿を一定量までためておくこと、ある一定量たまったら大脳に知らせ、しかるべき場所でたまった尿を残さず排尿してしまうことです。尿がたまったことを知らされた大脳は、トイレに到着して下着を下げるまで、膀胱に収縮をはじめないよう命令を出しますが、この命令を無視して膀胱が収縮しはじめるのが、切迫性尿失禁です。脳梗塞などによって大脳で膀胱の収縮を抑える働きが低下していて切迫性尿失禁になっている人もいます。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035163 |