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標準治療病名 > 消化器

十二指腸潰瘍
【じゅうにしちょうかいよう】

Duodenal Ulcer

 成因論的には、胃潰瘍と同じと考えられ、胃潰瘍と一括し消化性潰瘍と総称されています。酸、ペプシン(タンパク質を分解する酵素)により十二指腸壁に欠損を生じる病態ですが、胃潰瘍に比べ酸分泌が亢進(こうしん)していることが多いようです。また、胃内容物の十二指腸への排出も亢進しており、十二指腸内への酸の流入の増加と関係していると考えられています。統計学的には、男性は女性に比べて2倍強と罹患(りかん)率が高いようです。男性のほうがストレスに弱いのでしょうか。
 ピロリ菌とのかかわりは、胃潰瘍以上で十二指腸潰瘍患者のほぼ100%近くの陽性率を示しています。そのメカニズムとしては、ピロリ菌感染により十二指腸炎を引き起こし、粘膜が酸やペプシンによる障害を受けやすくなって潰瘍が発症すると考えられています。




寺下医学事務所 (著:寺下 謙三)
「標準治療」
JLogosID : 5035104

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編集:寺下 謙三
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