張る
【は・る】
自五/他五
【一】(自五)【1】(四方八方に)のび広がる。「木の枝が―」「松の根が―」【2】(一面におおうように)広がりふさぐ。「湖に氷が―」【3】内の力がふくれて、皮がつっぱる感じがする。固くなる。「ビールを飲みすぎて腹が―」「肩が―」【4】緊張する。気持ちがひきしまる。「先生と話をすると気が―」【5】度を越える。値段がかさむ。「欲が―」「値が―」【二】(他五)【1】のばし広げる。「枝を―」「胸を―・って歩く」「ふろに水を―(=水をいっぱいにする)」【2】(一面に)広げる。【ア】のべ広げる。「テントを―」【イ】細長いものをぴんと広げて、一端から他端へかけ渡す。「ロープを―」「弓を―」【ウ】平らに打ちつけたり、のりなどで付着させる。「タイルを―」「皮を―・ったいす」「切手を―」【エ】平手で打つ。「横面を―・られた」▽【ウ】で、付着の場合は「貼る」とも書く。【3】内の力を出して外に現れるようにする。【ア】かまえる。設けととのえる。「東京に店を―」「論陣を―」「祝宴を―」【イ】(自信・勢いなどを他に示すため)外から見た目を強くする。「見えを―」「勢力を―」【ウ】押し通す。「意地を―」「強情を―」【エ】負けまいとして対抗する。「向こうを―」【オ】手に入れようとして、争う。「女を―」【カ】金銭をかける。「相場を―」「丁に―」【キ】見張る。「容疑者を―」
| ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705303640 |