【福武国語辞典】さ行 > して
して
【して】

格助/接助
【一】(格助)【1】〔数詞や「みんな」などにつく〕動作や作用が行われる条件を示す。「一人してなした事業」「みんなして作った」【2】〔「から―」の形で〕一部分を例として取り上げ、その全体に及ぶ意を表す。「服装からしてりっぱだ」【3】〔「を―」の形で〕ある動作を命じられてする側であることを示す。「彼をして言わしめれば」▽サ変動詞「する」の連用形+接続助詞「て」【二】(接助)〔文語的。形容詞・形容動詞の連用形、打消の助動詞「ず」につく〕【1】対等・並列の関係にある語句を結びつける。そうして。「波静かにして、視界遥(はる)かなり」【2】条件を示してあとに続ける意を表す。…の状態で。「徳うすうしてその任にあらず」「本書を読まずして語るなかれ」【用法】「またしても」「期せずして」など、一語のようになっているものもある。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705081550 |