【福武国語辞典】か行 > きょ
狂言
【きょうげん】

【1】南北朝時代に発生した庶民的喜劇。能楽の間に演じられる滑稽(こつけい)な劇で、能に比べてせりふが多く、写実的・流動的・現実的である。発生期には即興の世相風刺劇であったが、近世になると台本が文章化されて、人間のおろかさや権力の弱点をユーモラスに描く本格的喜劇に成長した。【2】歌舞伎(かぶき)芝居などの出し物。【3】道理に合わないことばや動作。【4】それらしく仕組んで偽ること。「―自殺」
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 704977070 |