【福武国語辞典】あ行 > あお
青本
【あおほん】

江戸時代後期の草双紙(くさぞうし)の一種類。通俗的な読み物で挿絵が多く、表紙の色から青本といった。赤本の最盛期に次いで、享保(きようほう)(一七一六~三六)から安永(あんえい)(一七七二~八一)ごろに出版された。赤本と同類であるが、歌舞伎(かぶき)・浄瑠璃(じようるり)の筋書きや、歴史・伝説・仇討(あだう)ち・妖怪談(ようかいだん)など。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 704852460 |