インペパータ
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【イタリアン手帳】 前菜 >
インペパータとは、コショウ風味の蒸し煮のことで、イタリア語のコショウpepe(ぺーぺ)が転じたもの。主に貝類を使う素朴な魚介料理だ。洗った貝をざっと鍋に放り込み、少量の水を加え、すぐさま蓋たをして待つことしばし。貝の口が開いたらもう食べ時。たっぷりコショウをふって、彩りにはイタリアンパセリを。好みでレモンを絞りかけて。水に白ワインを加えるところもあるが、主役はあくまでも貝そのものの風味だ。
貝はアサリやハマグリなどなんでもよいが、よく使われるのはムール貝cozze(コッツェ)。黒光りする貝の間にぷっくりと朱色の身がのぞく様がワイルドだ。食べるほうも貝を手づかみで、汁を逃さぬよう一気に味わおう。口いっぱいに広がる潮の香を、粒コショウがキリッと引き締める。海の幸のインペパーテは、Impepata di frutti di mare(インペパータ ディ フルッティ ディ マーレ)というのが一般的だ。
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【この辞典の書籍版説明】
「イタリアン手帳」岸 朝子 |
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イタリアンレストランでメニューを見るときやイタリア料理のレシピを読むとき、とにかく1冊手元にあれば困らない手帳型イタリア料理図鑑。 |
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