▼タイと付いてもタイでない魚が多い
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【旬のうまい魚を知る本】 >
タイの語源は「タイラウヲ」(平魚)と思ってよいだろう。漢字では魚偏に広く行きわたるを意味する周を書く。タイは北海道から九州までの日本近海にあまねく生息していることから、この字が当てられたのだろう。
マダイは国内のどこでも手にはいり、姿がよいため古くから祝い魚として用いられてきた。各地の遺跡からマダイの骨が出土していることを見ても、古代人が神事に使っていたと想像できる。七福神の恵比寿様が小脇に抱えているのもマダイである。そんな日本人好みの魚にあやかって、タイの名を付けた魚がいやになるほど多い。よく知られたところでも、アマダイ、キンメダイ、アコウダイ、イシダイなどがあり、これらはタイの仲間ですらない。イズミダイやチカダイの名で売られているのは、東アフリカ・中東が原産国のティラピアという養殖淡水魚である。正真正銘のタイ科の魚は意外と少なく10種類余り。なじみのものでは、マダイはもちろん、キダイ、チダイ、クロダイにすぎない。
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【この辞典の書籍版説明】
「旬のうまい魚を知る本」東京書籍 |
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季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。 |
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出版社:
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