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防犯モデル地区
雑学大全2

ときどき耳にする「防犯モデル地区」には、どんな意味があるのだろうか。モデル地区というくらいなのだから、きっと防犯対策が行き届いていたり、交番の数が多くなっていたり、防犯上のいい部分がたくさんある地区なのだろうと思ってしまうが、残念ながらどちらかというとそれは逆らしい。そもそも、この防犯モデル地区というのは、全国各地の自治体ごとの警察署、防犯自治会、市町村が相談して、この地区にしましょうと選ばれた地区のことである。犯罪発生率が低いとか、地方自治がしっかりしているとかの基準があるわけではないのだ。どちらかというと、実際には犯罪率の高い地区や犯罪率が増加傾向にある地域などが選ばれるケースが多いという。というのも、防犯モデル地区を選ぶ目的が、発生している犯罪を減らすことにあるからだ。だから、防犯モデル地区というより、防犯対策を向上させて犯罪を減らしていくモデル地区というわけだ。では逆に防犯モデル地区だと犯罪が多い荒れた地域なのかといえば、決してそんなこともいえない。たとえば、オレオレ詐欺などをターゲットにした防犯モデル地区もあって、その場合には、一人暮らしのお年寄りや高齢者が多い閑静な町を指定することもあるからだ。防犯モデル地区になった場合、おおむねその防犯対策や地方自治のやる気で犯罪はほとんど減少するという。はっきりしたデータまではそろっていないが、防犯モデル地区をつくることは、防犯に効果のある方法なのだ。余談になるが、「警察官立寄所」という看板やシールが貼ってあるところなどをよく見かける。あのシールを貼らせてもらえる基準は実はなく、金品の出入りが多いなどと判断して警察がかけたり貼ったりする場合もあるし、店側から要望される場合もあるという。

  

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