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道路延長距離
道と路がわかる事典

道路は日本の隅から隅まで、まるで体内を流れる毛細血管のごとくに、網の目のように張り巡らされている。とはいえ、人口に過疎と過密があるように、道路にも過疎と過密地域がある。道路の密度は都市部で高く、山岳地帯や農村、山村地域で低いことは、常識的に考えれば誰にでもわかることである。
では、都道府県で道路の延長距離が日本一長いのはどこだろうか。いうまでもなく北海道である。北海道はほかの都府県と比べてズバ抜けて大きく、面積は約八・三万km2と日本の総面積の実に二二%を占めている。道路の延長距離が日本一(八万六八三三km)であるのは当然のことといえる。
面積の順では岩手県が二位、福島県が三位となるのだが、道路の延長距離となるとそうはいかない。両県とも人口密度が低く、従って道路の密度も低い。第二位は延長距離五万四九一四kmの茨城県なのだ。茨城県は県域の大部分が関東平野にあり、東京のベッドタウンとして都市化も著しい。山岳部が少ないので、道路が建設しやすいということもあるのだろう。面積は六〇九四km2で北海道の一三分の一にも満たないが、道路の延長距離は北海道の六三%にもなる。次いで、三位が愛知県(四万七七八四km)、四位長野県(四万六六〇六km)、五位埼玉県(四万五八三七km)の順である。
反対に、延長距離が日本一短いのは沖縄県(七五〇七km)で、鳥取県(八二七四km)、香川県(九六一九km)、佐賀県(一万七三km)、福井県(一万一九四km)と続くが、いずれの県も面積が狭く、人口も少ない。ちなみに東京都の道路延長距離は二万三三一四km、大阪府は一万八〇四八km。道路の密度は高いのだが、何せ面積が狭い。なお、ここでいう道路とは、道路法による「一般交通の用に供する道」をいい、林道や農道などは含まない。

  

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