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知能道路
道と路がわかる事典

二一世紀の道路として期待されているのが、知能道路(スマートウェイ)と呼ばれる先進的な通信技術を導入した道路である。すなわち、車と道路に知能を吹き込み、知能を持った車と道路が情報を交換し合うことによって、交通事故や渋滞などを解消し、より快適で円滑な道路交通を目指そうというのだ。
知能道路を完成させるべく開発された技術に、AHS(走行支援道路システム)がある。車の走行を、高度な道路通信技術によって支援しようというものだ。道路に磁気ネイルなどを埋め込み、車に搭載したセンサーで車間距離や側面距離をコントロールしながら、追突や衝突事故を未然に防ぐ。たとえば、脇見運転で車線をはみ出しても、警告を発して自動的に元の車線に戻してくれる。渋滞の原因になっているトンネルの入口や、上り坂に差しかかったときなどは自動的に減速するなど、安定した走行が保たれる。
要するに、運転手の補助的な役目を担ってくれるのがAHSなのだ。AHSの技術が進歩すれば自動運転も実現できる。知能道路にはETCやVICS、AHSなどの技術の集大成ともいえるITSが組み込まれており、これまでの道路交通の悩みであった交通事故や渋滞、環境問題などが大幅に改善されるのだ。開通間近な第二東名、名神高速道路に、この知能道路が導入されるという。
やがて超高速道路の時代がやってくるかもしれない。時速五〇〇kmのリニア新幹線の誕生も秒読み段階に入っているが、道路交通においても、新幹線よりもはるかに速い時速四〇〇kmの超高速道路が誕生するのも夢ではない。もちろんその時は、無公害車による自動運転である。運転手はハンドルを握らずに、座ったままで目的地に到着できるのだ。

  

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