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勝海舟
雑学大全

咸臨丸による太平洋横断とアメリカ訪問、帰国後の軍艦奉行としての活躍と、幕府役人でありながら坂本龍馬らの浪士との交わりを持ち、新しい時代の到来を見据えていたこと、西郷隆盛との会見によって江戸城無血開城の道を開いたこと、などなど。
勝海舟の時代を生きるセンスは、これらのエピソードを知るだけでうかがい知ることができる。尊皇攘夷の波が広がっていくなか、幕府直属の旗本や御家人がおろおろしているとき、何事にも動じることなく、自分の正しいと思うことを言い、行動に結び付けていった彼には、怖いものなどなかったようにも見える。
ところが、こんな勝海舟が、ひたすら恐れたものが二つある。一つは妻のおたみで、これは既婚の男性なら多かれ少なかれその傾向はあるから不思議ではない。もう一つのほうが問題で、それが犬だった。
恐怖の原因は、彼が勝麟太郎と名乗っていた少年時代までさかのぼる。九歳のとき、道を歩いていて犬にかまれるのだが、この犬が病気を持った犬で、彼は重症を負い、一時は生死のほどが危ぶまれる状態に陥る。父親の勝小吉は、息子の回復を祈ってお百度参りをしたといい、その甲斐あってか無事に回復した。
しかしこの体験は、成長しても海舟の心までは直せず、今でいうトラウマとなって、犬を見るとガタガタ震えていたそうだ。

  

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