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歯髄炎
標準治療

 むし歯がある程度進むと、自覚症状が出てきます。冷たいもの、熱いもの、甘いもの、酸っぱいものなどを口にした時にしみて痛みを覚えます。これは、歯科健診でC2(齲蝕〈うしょく〉2度)と判定されるレベルですから、たいていの人が経験しています。さらにむし歯が進みC3となると、むし歯の穴が大きくなり、そこに入り込んだ食べ物などによってずっと激しい痛みが誘発されます。また、C2の治療を受けた後でも、冷たいものなどで引き起こされる痛みがより激しく、しかも持続します。
 夜間に歯が痛くて目が覚めるということもあります。これは、歯の内部にある歯髄(しずい:俗にいう歯の神経)が炎症を起こしているからでてくる症状です。最近までは、この炎症は口腔内の細菌が歯髄に感染して炎症が起こるとされていましたが、最近の研究は細菌によって起こったものではなく、神経そのものが炎症を起こしたと考えられています。歯髄炎を起こしても、忙しいからという理由などで治療を受けずに鎮痛薬を服用し続けるうちに、ある時、痛まなくなって治ったようにみえることがあります。そして、さらに放置してしまいがちですが、歯髄が完全に壊死(えし)してもはや痛みを感じなくなったのです。そしてさらにやっかいな歯根膜炎に進行します。

  

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