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抗ガン剤の副作用による口内炎(口腔粘膜炎)
標準治療

 多くの抗ガン剤の副作用の中で、患者さんを悩ませるものの代表に口内炎があります。抗ガン剤は、旺盛に増殖をくり返すガン細胞を攻撃する強い作用を持っていますが、このことが時として口腔粘膜の正常な細胞まで攻撃してしまい、口内炎を生じさせてしまいます。抗ガン剤の副作用として生じる口内炎の発生頻度は、抗ガン剤の種類によってばらつきがありますが、約30〜40%と言われていますから、無視できない副作用といえます。
 抗ガン剤は1回使うと、その後も何回か持続的に使いますので、副作用が出やすく、いったん発生すると治るまで時間がかかり、しかも重症化しやすいのです。重症になると、食材や調味料が口内炎にしみたり、食物が接触して激痛が生じますから、食事をとることが嫌になり、体重が減少し、ガンと戦う気力や体力の低下をきたしますので、治療の進行にも悪影響を及ぼしかねません。
 極端な場合は、使用中の抗ガン剤を減量したり、中断して口内炎の回復をまたねばならないこともあります。また、口内炎が重症で、長期間食事がとれない場合は、入院して点滴で栄養を確保したり、胃瘻を形成しなければならことすらあります。

  

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