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群馬県
雑学大全2

藤原京(六九四?七一〇年)から出土した木簡によると、いまの群馬県あたりには、「車」の一字で表記される地域があったという。これに「評」という行政単位がつけられ、「車評(くるまのこおり)」と呼ばれていたが、律令制によって「評」が「郡」に改められることになり、「車郡」となった。そして奈良時代のはじめ、諸国の風土記編集のために全国の郡や郷の名を二文字の好字で表記することとなると、「車郡」を「群馬郡」と書くようになった。これが群馬県の名前の由来のようで、この漢字が当てられたのは、同地方で多くの牧馬が飼育されていて、当時、馬は豊かさをあらわす象徴であったからだという。また、このとき、「上毛野国・かみつけぬのくに」といわれた地域は、「上野国・こうずけのくに」となった。なお、群馬はその後も長い間「くるま」と呼ばれていたが、江戸時代には「くるま」と「ぐんま」が併用して呼ばれることになり、明治の廃藩置県の際、県名として「群馬」が採用され、現在に至っているというわけだ。二〇〇六(平成一八)年の統計によると、群馬県の県人口に対する免許取得率は全国一で、女性の免許取得率もトップだ。また、自動車保有台数も一世帯あたり二・三五台と、全国三位となっている(一位は福井県)。古代、「くるま」と呼ばれていたことを考えるとおもしろい偶然である。しかし、人口に対する交通事故負傷者数も多く、二〇〇五(平成一七)年の統計では、人口一〇万人に対しての負傷者数は一四六六・五人と、全国二位となっている。

  

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