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ワシントンD.C.
雑学大全2

アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.は、初代大統領ジョージ・ワシントンを記念してつくられた都市で、当時から大統領が政務をおこなうための政治都市の性格を持っていた。都市計画では、連邦議事堂を中心に放射状に大きな通りが外に向かっていて、その放射状の通りには、直角につながる、いくつもの通りが交差している。放射状の通りと直角に交差する通りの結節点には、モニュメントを置いた。その代表的なものが、ホワイトハウスである。ちなみに、この都市計画のプランナーはフランス人のランファン。ランファンは、フランスのパリのように放射状の道路を取り入れたが、パリのように不規則な道路が放射状の道路につながるのではなく、きちんと直角に交わることで、整然とした雰囲気を演出したのである。ワシントンD.C.の大通り(ストリート)は、E通り、I通り、O通り、N通り、M通り、L通り、P通りなどというように、アルファベットの名がついている。にもかかわらず、なぜか「J通り」という通りは存在しない。はっきりした理由はわからないが、大きくは二つの説がある。一つは、一八世紀の当時、通り名は書き文字で書かれていて、「J」は「I」と間違いやすかったので、混乱を避けて採用しなかったという説である。二つめは、ワシントンの町のプランナーであるランファンは、ジョン・ジェイと政治的にライバル関係にあったため、あえて「J」の文字をはずしたというものである。ただし、ワシントンには「J通りは存在しない」と述べたが、「Jay通り」は存在する。これは、ワシントン北部のディーンウッド地区にあり、アメリカ初の連邦最高裁判所長官を称えて命名された、わずか二マイルほどの通りである。とはいえ、命名されたのは二〇世紀になってからのことだ。

  

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