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マツダ
雑学大全2

マツダの社名は、その前身である東洋工業株式会社の創業者、松田重次郎の名字に由来する。一九二〇(大正九)年、東洋コルク工業として発足し、一九三一(昭和六)年、新製品の三輪トラックを開発し、このとき発売した三輪貨物自動車を「マツダ」と命名、そのブランド名が後に社名となった。素直にそのままローマ字表記をすれば「MATSUDA」になるのだが、ご存知の通り、マツダの表記は「MAZDA」である。実は、この表記、古代ペルシアの民族宗教ゾロアスター教の最高神アフラ・マズダ(Ahura Mazda)にちなんでいるという。ゾロアスター教の根本観念は、世界は光と闇で成り立っており、その光(善神)をあらわすのがアフラ・マズダで、闇(悪神)がアーリマン(Ahriman)という神なのである。最終的にはアフラ・マズダが勝利し、アーリマンは悪とともに滅び去る。アフラは神を、マズダは叡知をあらわしている。世界中で人気のツーシーター・オープン・スポーツカー「マツダ・ロードスター」は、初代の名前は「ユーノス・ロードスター」で、アメリカでは「マツダ・ミアータ」として発表され、大反響を呼んだ。世界的な自動車メーカーもこぞって同種の自動車を開発したが、マツダ・ロードスターの完成度は高く、ツーシーター・スポーツカーの販売台数では世界一だ。ギネスブックにも登録されている。日本では、マツダの「善神」「叡知」の意味はあまり知れわたっていないが、「叡知」を結集してつくり上げた「マツダ・ロードスター」は世界で走っているのである。

  

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