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てるてるぼうず
雑学大全2

遠足や運動会の前の日に、雨が降らないようにと願って、「てるてるぼうず」を軒下などに吊るした経験は誰にでもあるだろう。この「てるてるぼうず」、「坊主」だから、その起源には男性の僧侶が関わっていると思いきや、実は違う。「てるてるぼうず」の起源は古く、中国の掃晴娘という箒を持った娘の紙人形がもとだという。長雨のときに、白紙でつくった女子の人形に紙の着物を着せ、箒草でつくった箒をくくりつけて軒下に吊るし、晴天を祈るというものだ。日本には平安時代の頃にその風習が入ってきたが、いつの間にか坊主になってしまったようだ。「てるてるぼうず」に願いをかける風習は日本各地にあり、顔はのっぺらぼうにしておいて、願いをかなえて(天気にして)くれたら目や鼻を入れてあげるとか、願いがかなうと人形の頭から酒をかけて川に流すといった風習が残る地方もあるらしい。てるてるぼうずを吊るす場所も、軒下などではなく、南天という木に吊るすとされていた。南天は悪霊を払う霊力のある木とされており、家の鬼門などに植えられていた。

  

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