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かまぼこ
雑学大全2

板かまの板を邪魔くさいと思って、残ったかまぼこを保存するときに、わざわざ板からはずしてラップをかける人もいるかもしれないが、これはよくないだろう。というのも、かまぼこの板には大事な働きがあるのだ。板があると、かまぼこの形を整えやすく、持ち運びに便利といったメリットがあるが、何よりも重要なのは水分調節をしてくれることだ。かまぼこは、白身の魚をすりつぶしてから練ったり蒸したりする。蒸すと魚のすり身から水分が出る。この水分を上手に吸収してくれるのが板なのである。また、蒸された後は、かまぼこは冷やされるが、そのときかまぼこは板からの水分を受け取り、ちょうどいい水分量を保つ。だから、かまぼこの板は余計なものではなく、大事なものなのだ。ちなみに、平安時代の古文書に描かれた祝い膳のスケッチのなかに、かまぼこらしきものが描かれているそうだ。また、起源は室町時代頃という説もある。板がつくようになったのは、安土桃山時代からだという。

  

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