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▼給分浜のアナゴ漁ではハモ筒を使う
旬のうまい魚を知る本

アナゴは籠や底曳き網、釣りでも漁獲されるが、多くはアナゴ筒(どう)による。アナゴの水揚げ日本一に輝く給分浜(きゅうぶんはま)(宮城県牡鹿町)もこの漁法をとっている。もっともここではアナゴをハモと呼ぶから、アナゴ筒ではなくハモ筒になる。長さ1メートル、直径20センチ前後の塩化ビニール製のハモ筒にエサのイワシやイカを詰め込み、これをいくつもロープで結んで海底にはわせておく。夜になって活動を始めたアナゴが、エサにつられてハモ筒にはいると、もう二度と出られない仕掛けになっている。そう、ウナギを捕獲する梁簀(やなす)同様と思っていい。「午後3時に一斉に出して、ハモ筒を仕掛けてから数時間は沖で休憩して、暗くなってからハモ筒を上げていく。大きな船は1200本のハモ筒を仕掛けるな。大漁のときは一つの筒に2、3本のハモがはいるときもある」。これから出漁という漁師が、漁港でエサのイワシをハモ筒に詰め込みながら説明してくれた。

  

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