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遠近両用コンタクトレンズ


50 歳前後から、人は近くを見るのが苦手になる。でも老眼鏡を使うのはまだ早い……。そんな時に役立つのがこれだ。

最初に老眼鏡をかけるのには誰もが抵抗を感じる。

特に眼鏡をかけ慣れていない人が老眼鏡をかけるのには勇気がいる。

そんな人に人気なのが遠近(えんきん)両用コンタクトレンズである。

このレンズ、当然1枚に遠視用とそうでないものとを組み合わせているのだが、その組み合わせ方がメーカーの特徴になる。

実用化されている二つのタイプを調べてみよう。

一つ目は遠近両用メガネレンズを模したレンズである。

中側から外側に向けて連続的にレンズの曲率を変え、遠視から近視までをカバーしている。

この方式では、遠くを見るときはレンズの中央部を、近くを見るときは、視線を動かして周辺部を使う。

したがって、似た使い方をする遠近両用のメガネに親しんでいる人には使いやすい。

しかし、近くから遠く、または遠くから近くを眺(なが)めるときには、視線を移動しなければならないため、老眼鏡と同様に不自然性な目の動きになる。

また、明るさが急変したとき、瞳の大きさが変化して、今まで見えていたものが見えにくくなることもある。

二つ目は、遠視と近視のレンズが同心円状に幾重(いくえ)にも配置されるレンズである。

不思議なレンズだが、人間の視覚のしくみを巧(たく)みに利用している。

このレンズで遠近を見分けられるのは、網戸(あみど)越しに窓の外の木を見るのに似ている。

外の木を見るときには脳はその遠くの木だけを認識し、近くの網戸の網は見えない。

逆に網戸の網を見るときには、遠くの木は見えない。

要するに、外を見るときには近くの画像を、近くを見るときには遠くの画像を脳が消してくれるのである。

この二つ目のタイプのレンズに慣れるには多少時間がかかる。

しかし、慣れるといくつかのメリットが得られる。

まず、遠近を切り替える際に、視線の移動がほとんど不要なことだ。

老眼鏡を使うときのような、下目使いをする必要がないのである。

また、明るさが急変しても、今まで見えていたものが見えにくくなることもない。


【執筆・監修】


中経出版
「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術」
JLogosID : 8567033

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この辞典について

 中経出版「雑学科学読本 身のまわりのモノの技術」

【著者・監修】 涌井良幸・涌井貞美 [link]
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【最終更新日】

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