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出直し大阪市長選挙（2014）
【でなおしおおさかしちょうせんきょ（2014）】

2014/3/23（日）、大阪市長選挙が行われる。今回の市長選は任期満了に伴うものではなく、前市長橋下徹氏が2/27（木）に自動失職したことによるもの。橋下前市長は、自身の掲げる政策「大阪都構想」を実現させるため、大阪市民の民意を改めて問い直すとして2/7（金）に辞表を提出していたが、市議会が辞職に不同意したため、20日後にそのまま自動失職となっていた。

立候補者は前市長で大阪維新の会の橋下氏（44）、無所属新人で元派遣社員の二野宮茂雄氏（37）、諸派新人で政治団体代表のマック赤坂氏（65）、無所属新人で元衆院議員秘書の藤島利久氏（51）の4氏。自民、公明、民主、共産は候補者擁立を見送った。各党は出直し選挙を「大義がない」として批判しているが、橋下氏は「都構想に反対なら僕を落選させればいい。対立候補を出さない政党は不要だ」としている。

「大阪都構想」は、大阪府知事時代からの橋下氏肝いりの政策。大阪府と大阪市を解体し、広域行政を担う「都」と住民に身近な行政サービスを提供する複数の特別区に再編するというもの。二重行政による無駄の解消を狙う。再選された場合、橋下氏は大阪都構想の法定協議会（市議会ではない）のメンバーを入れ替えるとしている。その後、夏までに構想の設計図をつくり、府、市両議会での議決と住民投票を経て2015年4月に都制度移行を目指す考え。なお、再選された場合の任期は延長されず、2015年12月までとなる。

他立候補者である二野宮氏は街頭犯罪撲滅を、マック氏は減税実施を、藤島氏は防災対策の強化をそれぞれ訴えているが、事実上の「大阪都構想」ワンイシュー選挙となっており、橋下氏の「独り相撲」と評する声もある。また、この選挙を行うにあたり費用が約6億円かかることから、この支出が不当なものであるとして市民団体が住民監査請求を起こしている。

市長選の投票時間は7:00-20:00。即日開票となる。期日前投票期間は3/10（月）～22（土）の8:30-20:00。不在者投票も受け付ける。