政党の支持基盤
【せいとうのしじきばん】
各政党には、自らの党員以外に多額の献金と多数の得票を期待できる支持団体・業界が存在し、これを政党の支持基盤という。支持基盤の名称を取って議員本人が○○族議員と呼ばれることもある。
代表的なところでは、自民党は日本経済団体連合会(経団連)・農業協同組合・日本遺族会・日本医師会・日本歯科医師会・大樹(特定郵便局のOB会)。民主党は日本労働組合総連合会(連合)・日本郵政公社労働組合(JPU)、無党派層。公明党は創価学会(会員は主に中下層の国民)。共産党は、全日本教職員組合(全教)。社民党は全日本自治団体労働組合(自治労)・日本教職員組合(日教組)が、それぞれの政党の支持基盤とされている。
※もちろんこれらの団体に属する人が一人残らず、所属団体の応援する党・候補者に投票しているわけではない。また政治の風向きによっては、これらの団体が別の政党を支持するようになることもあり得る。
憲法43条の規定により、国会議員は選挙区や政党の代表ではなく全国民の代表とされているが、これらの支持基盤から大きな得票を得て国会入りした議員はその圧力に屈しやすい。このため、投票者が支持政党を決める際には、その政党の主な支持団体をも吟味することが望ましいといえる。
JLogos編集部
| Ea,Inc. (著:JLogos編集部) 「JLogos」 JLogosID : 12660270 |