イビチャ・オシム
旧ユーゴスラビアのサラエボ(現在はボスニア・ヘルツェゴビナの首都)出身の監督。1941年5月6日生まれ。2003年から06年にかけてジェフ千葉で指揮をとり、Jリーグで優勝争いに加わらせ、ナビスコカップを制覇するだけでなく、日本代表選手を数多く輩出した。2006年7月に日本代表監督に就任、1年余にわたる指導で「日本的なサッカーで世界を驚かせる」チームが誕生しかけていたが、2007年11月16日、千葉県内の自宅で脳梗塞を起こして倒れ、代表監督を退任、後任に岡田武史が選ばれた。選手としてはエレガントなテクニシャンで、ユーゴ代表として活躍した後にフランスでプレー、37歳で引退後に指導者の道にはいり、90年にはユーゴスラビア代表監督としてワールドカップに出場、準々決勝でアルゼンチンにPK戦で屈した。ユーゴスラビアの分裂後、祖国を離れ、ギリシャのパナシナイコスで監督を務めた後、オーストリアのシュトルム・グラーツの監督を10年間にわたって務め、高い評価を得た。この間に、オーストリアの国籍を取得、現在も自宅はオーストリアにある。
| あすとろ出版 (著:) 「旅するワールドカップ〜キーワード集」 JLogosID : 8548100 |