【東京-五つ星の蕎麦】都内の名店88軒 > 練馬区
手打ちそば 甚作
【てうちそば じんさく】

商店街にうまい店あり

昭和33年に「大むら」という屋号で開業したというから、このあたりでは老舗といえるだろう。昭和47年に機械製麺から手打ちに切り替えたのを機に「甚作」という屋号に改称。現在は創業者と二代目が仲良く厨房に立つ。
店は駅から続く商店街の一角にあり、「ファミリーや主婦が中心ですから、通好みのそばではなく、万人向きのそばです」と、謙遜気味に語る二代目主人の小久保さん。
北海道産のそばを製粉所で石臼挽きにした更科に近い粉と自家で石臼挽きにした粉をブレンドし、のど越しのよさを考慮して七三で打つ。本節2、宗田節1のもりつゆは、やや甘口。「最近のお客様は、たっぷりつけて食べるので、これくらいがちょうどいい」という。いずれも、立地や客層、客のニーズを知り、そばを知るからこそできる技といえる。
店内は手前に囲炉裏席、中ほどにテーブル席、奥に畳敷きの座敷があり、人数や目的に応じて利用できる。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京-五つ星の蕎麦」 JLogosID : 14071291 |