【東京五つ星の鰻と天麩羅】天麩羅の名店厳選52軒 > 中央区
天ぷら つじ村
【てんぷら つじむら】

店内にジャズが流れる

ホテルオークラの和食処「山里」の天ぷらカウンターで28年間、腕を振るった辻村利彦さんが平成2年に開いた店。辻村さんの右腕として働くのは、同じホテルオークラ出身の横手宏紀さん。横手さんは辻村さんに腕を見込まれ、平成16年に2代目としてこの店に入った。
天ぷらは季節感を大切に、旬の食材を太白胡麻油と大豆の白絞油をブレンドした油でカラッと揚げる。食感もよく、ほのかな胡麻の香りが口中にさわやかに広がる。天つゆで味わうほか、ピンク色をした、味のまろやかなパキスタンの天然岩塩もおすすめだ。
壁の一角から店内を見つめるのは、名ジャズトランペッター、ルイ・アームストロングの若かりしころの写真。これは50年ほど前、当時浅草にあった国際劇場で開かれた演奏会のプログラムで、アームストロングの直筆サイン入り。店内には彼を偲ぶかのように、静かにジャズが流れている。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京五つ星の鰻と天麩羅」 JLogosID : 14070751 |