キャッシュカード詐欺盗
【きゃっしゅかーどさぎとう】
キャッシュカードを窃盗し、巧みに暗証番号を聞き出して行う詐欺のこと。2018年以降急増し、昨年は特殊詐欺においてオレオレ詐欺に次いで2位となった。
この2種の詐欺で特殊詐欺全体の件数の6割を占めており、ほか3位は架空請求詐欺、次いで還付金詐欺、融資保証金詐欺となっている。
手口はオレオレ詐欺と同様、様々な理由をつけ被害者宅に訪問し、キャッシュカードを封筒に入れさせ封印し本人に保管をさせると思わせつつ、隙を見て別の封筒にすり替える方法等。
特に暗証番号を聞かれたりメモに書かされたりする時点で詐欺と捉えるとともに、電話の際は具体的な名前を聞き別に調べた機関の番号へ掛けなおすなど確認が必要。
また不審に思った場合は警察相談専用電話「#9110」(9時半~17時:地域による)や、「110番」も躊躇せず行いたい。
◆具体的な詐欺の手口は以下の通り
①「キャッシュカードが不正に利用されました」等と、警察官や金融庁、銀行職員を名乗り報告した上で対策するために訪問。この際「その場で完了し、カードを預かることはない」と伝えるため油断。
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②実際身なりのしっかりした人間が訪問し、用意していた封筒を手渡し「ここにカードと暗証番号を書いた紙を入れて下さい、その上で封をしますので、ご自身で保管ください」と伝える。
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③封筒に入れたあと「では封をしますので印鑑を持ってきてください」と伝え、たいていその場に印鑑が無いので一度リビングなどに離れる。
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この時、あらかじめ用意していた別の封筒(ダミーカード入り)とすり替え、印鑑を持って戻ってきた時にはそれを渡す。
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見た目全く同じなため、そのまま印鑑で封をして自身で保管する。
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④「これで保護手続き完了しました」といって家を後にする。
詐欺犯側にキャッシュカードと暗証番号が渡り、当の本人は封筒に入れたものをそのまま保管するため、多くのケースで発覚するまでに時間がかかることとなる。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425675 |