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五輪除外候補
【ごりんじょがいこうほ】

五輪除外候補

 オリンピック行われる種目のうち、実施が確定する「中核競技」から除外される候補のこと。
 2012年のロンドン夏季五輪では、26競技が実施。16年リオデジャネイロ五輪は、ロンドンの実施競技に加え、ゴルフと7人制ラグビーを追加した28競技が行われる
 国際オリンピック委員会(IOC)は13年2月12日、2020年夏季五輪で実施する28競技のうち27の中核競技を選定。この中に第1回から実施されてきたレスリングを含む7競技が含まれず、除外候補になった。
 7競技は5月のIOC理事会で絞り込まれ、9月のIOC総会で残り1枠の実施競技を決定する。

 1896年の第1回アテネ五輪は、陸上、水泳、体操、テニスレスリング自転車フェンシング、射撃の8競技43種目が実施。その後、五輪の発展と共に実施競技も増えていった。この間、綱引き、ラクロス、ポロ、モーターボートが一時行われた。
 2000年のシドニー五輪で28競技300種目まで拡大した頃から、「五輪の肥大化」を懸念する意見が目立つようになり、活性化を図る狙いからも競技の入れ替えが行われるようになった。08年北京五輪を最後に野球とソフトボールは除外された。

 2020年夏季五輪の除外候補は、ホッケー、テコンドー、カヌー近代五種レスリングの中からIOC理事会による4回の投票を経てレスリングになった。
 IOCは「人気、国際性、男女の選手比率などを考慮した」(マークアダムス広報部長)としているが、決定には「IOCの暴挙」(スポーツライター・金子達仁氏)といった批判が噴出した。
 ただ、近代五種やテコンドーなどは競技団体関係者がIOC理事にロビー活動を行って生き残りを図ってきた一方、レスリングは危機意識が薄かったと指摘されている。




時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部)
「時事用語のABC」
JLogosID : 14425459


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