今年の漢字(2012)
【ことしのかんじ】
財団法人・日本漢字能力検定協会によるキャンペーン。その年の世相を表す漢字一文字を全国から応募し、応募で最も多かった文字を「今年の漢字」として発表する。
同協会が「漢字の日」と定める12月12日、京都・清水寺で発表式を行い、同寺の森清範・貫主が大型の筆と和紙を使い、その年の漢字を揮毫。儀式によりその年の世相を清め、新年が明るくなることを祈願する。
近年はその様子が年末の恒例行事として国民的に定着。1995年の第1回は、阪神大震災やオウム真理教事件に揺れた世相を反映した「震」。東日本大震災に見舞われた2011年は、人々が家族とのつながりを見つめ直したことなどを踏まえ「絆」だった。
2012年12月12日に発表されたのは「金」(キン・コン/かね・かな)。日本で932年ぶりに広範囲で観測した5月21日の「金環日食」、女子レスリングの吉田沙保里選手の「金メダル」を始めとする日本勢のメダルラッシュに沸いた夏のロンドン五輪、消費増税や生活保護費の不正受給など「お金」を巡る問題が噴出したことなどを反映した。
なお「金」は2000年以来の選出。この年はシドニー五輪の女子マラソンで高橋尚子選手が金メダルを獲得した。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425442 |