ガラパゴス現象
【がらぱごす・げんしょう】
Galapagos effect
周囲から隔絶された環境で独自の進化を遂げること
携帯電話の世界における市場では、フィンランドのノキア社、韓国のサムスン電子社、アメリカのモトローラ社などを中心に、携帯電話の端末メーカーが競争を繰り広げている。その一方で、日本における市場では、NTTドコモなど携帯電話のキャリア会社が端末開発を主導し、日本国内限定の仕様で製品開発を進める端末メーカーによるガラパゴス現象が見られる。
ガラパゴスは東太平洋の赤道直下に点在するエクアドル領の火山島群の通称で、巨大なゾウガメやウミトカゲなど他では見られない特徴的な生物が多い。1835年に生物学者・ダーウィンがビーグル号で寄港し、島ごとに動植物の特徴が微妙に異なることから進化論のヒントを得たという。
携帯電話最大手のNTTドコモは22日、2010年までに端末の基本設計を抜本的に変更する方針を示した。日本国内の携帯電話市場の飽和状態を受けて、端末の開発事業からの撤退を表明するメーカーが相次いでいた。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425394 |