品目横断的経営安定対策
【ひんもく・おうだんてき・けいえい・あんてい・たいさく】
農業の大規模化によって競争力強化を目指す農業政策
これまで個々の品目ごとに実施していた農業施策を見直し、意欲と能力のある担い手を一律に対象として、経営の安定を図るために補助金を交付すること。2007年産から実施される。
制度の対象となる農作物は、米・麦・大豆・てん菜・でん粉原料用ばれいしょの5品目で、作付面積は4ヘクタール(北海道では10ヘクタール)以上の規模が求められる。大規模な農業経営による効率的な生産へのシフトを後押しする形だ。世界貿易機関(WTO)の農業交渉などで農業分野の自由化が求められている中で、競争力の強化によって日本における農業を維持する狙いがある。
一方、民主党は、品目横断的経営安定対策は小規模農家の切り捨てにつながると批判し、全農家への所得補償による経営の安定化を前回参院選のマニフェストに打ち出している。
・農業大規模化政策、コメ農家の参加は面積で26%
(PC)http://www.asahi.com/politics/update/0804/TKY200708040077.html
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425360 |