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シンジケート団
【シンジケートだん】

syndicate
新規に発行される国債を引き受けるための組織
銀行や証券会社などの機関投資家によって、新規発行の国債を消化するために組織されている。「引受シ団」または単に「シ団」ともいう。現行の制度は1966年に始まった。
財政法によると、国債の発行は市中消化を原則としている。そのため、新規に発行される国債の売れ残りという事態を避ける目的で、シンジケート団に半ば強制的に毎回一定金額の国債を購入させている。そうすることで、国債の安定消化という役割を果たしている。
例えば、毎月行われている新発10年物国債入札では、発行予定額の15%にあたる金額を引き受けている。その割合は、2005年4月から10%にまで引き下げられる予定だ。
財務省は、シンジケート団による国債の引き受け割合を段階的に縮小し、同制度を2006年度中に廃止する方針を明らかにした。2004年10月に始まった国債市場特別参加者制度に移行する。
![]() | 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425242 |