継続審議
【けいぞくしんぎ】
to carry over to the next session
議決しなかった法案について次の国会に持ち越すこと
議決に至らなかった法案は、例外的に議院の手続きによって、次の国会まで継続させることができる。廃案となることを避けるための手段として使われる。継続審査ともいう。
国会法は、議決するところまで行かなかった法案は次の国会には継続しないという「会期不継続の原則」を採用している。すなわち、可決も否決もされなかった法案は、国会の閉会と同時に廃案となるのが原則だ。
しかし、例外のない原則はないと言われるように、会期不継続の原則にも例外がある。それは、衆議院または参議院の議決によって、継続審議の扱いにすることができるものだ。この場合、廃案になる場合と比べ、次の国会では法案の提出まで戻って最初から手続きをやり直す必要がなくなるというメリットがある。
先月末に閉会した通常国会では、審議途中のいくつかの法案が継続審議となった。衆議院では、有事法制関連3法案や個人情報保護法案など、参議院では人権擁護法案などがそうだ。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425112 |