ブレンデッド
ブレンデッド・ウイスキーとは
モルト・ウイスキーとグレーン・ウイスキーを混ぜて造るのがブレンデッド・ウイスキー。風味が豊かで「ラウドスピリッツ(主張する酒)」と呼ばれるモルトと、主張が少なく「サイレントスピリッツ(沈黙する酒)」と呼ばれるグレーンを混ぜることで、バランスが取れた味わいとなる。
モルトとグレーンの絶妙なバランス
大手のメーカーにはブレンダーと呼ばれる専門家がおり、味の基礎となるモルト原酒(キー・モルト)を中心に数十種類のモルトと数種類のグレーンをブレンドする。ブレンドの比率はモルト65%、グレーン35%が大体の目安とされている。
ブレンドされたウイスキーは、樽に詰められて熟成を重ねる。これを「マリッジ」と呼ぶ。すなわち結婚。互いがよく結びつき、いっそう豊かなものとなるというわけだ。
有名銘柄の多くがブレンデッド
近年はシングルモルトがブームだが、消費量のうち圧倒的多数を占めているのはブレンデッドだ。現在、世界で愛飲されている有名銘柄は、ほとんどがブレンデッド。シーバス リーガル(原酒はストラスアイラなど)、ジョニー ウォーカー(原酒はタリスカーなど)、バランタイン(原酒はザ・グレンリベット、ラフロイグなど)などおなじみの名前が並ぶ。
| 東京書籍 (著:上田 和男) 「洋酒手帳」 JLogosID : 8515544 |