【四字熟語】四字熟語 > 漢籍精通の博聞強記
抜山蓋世
【ばつざんがいせい】

「力、山を抜き、気、世を蓋う」という。きわめて意気高く、自信に満ちているさま。項羽は垓下で漢軍に包囲され”四面楚歌”となった。「もはやこれまで」と、訣別の宴をはった項羽が、愛人虞美人と最後の別れを惜しんだときに歌った詩の一節が、これ。「わたしの力は、山を引き抜くことができる。わたしの意気は、世をおおい尽すほどだ。が、戦いすでに不利。おまえをどうすることもできないのが残念だ」『史記』項羽。
蓋世之雄。
![]() | 日本実業出版社 (著:真藤 建志郎) 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 4373895 |