【四字熟語】四字熟語 > 格言ことわざ故事来歴
得隴望蜀
【とくろうぼうしょく】

「隴を得て蜀を望む」と読む。人間の欲にはキリがないということ。後漢の世祖光武帝は、隴西(甘粛省)を平定し、さらに蜀(四川省)を望んだとき「人生足るを知らず、既に隴を得て、また蜀を望む」と、その雄図を語った。それから二百年後、いわゆる”三国”群雄割拠の時代、魏王となった曹操は「余は光武帝ではない、隴は手に入れた、この上なんで蜀を望むことがあるか」と語った故事による。『十八史略』巻三。『後漢書』岑彭。
望蜀。欲に限りなし。
![]() | 日本実業出版社 (著:真藤 建志郎) 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 4373839 |