【四字熟語】四字熟語 > 人間関係の毀誉褒貶
傍若無人
【ぼうじゃくぶじん】

「傍に人無きが若し」と読む。まるで、そばに誰もいないかのように、無遠慮にふるまうこと。秦の始皇帝のころ。荊軻という男がいた。読書と剣術を好み、諸国を遊歴した。燕の国へ行き、琴の名手と仲良くなった。二人は日ごと市中に出かけ、琴を弾き歌って楽しんでいたが、荊軻がいよいよ明日、秦へ行って始皇帝を暗殺しようとした夜、感傷が極まってともに泣いた。まるでそばに誰もいないかのように。すなわち、人の思惑も気にせず、思いのまま素直にふるまうさま。これが横紙破りの無作法をいうように変わってきた。『史記』刺客・荊軻。
眼中無人。
![]() | 日本実業出版社 (著:真藤 建志郎) 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 4373694 |