【四字熟語】四字熟語 > 女性讃美の美辞麗句
西施捧心
【せいしほうしん】

むやみに人真似をして、失笑をかう。人のまねをして、失敗するたとえ。また、相手をもち上げ、自分も”あなたのまねをしたい”と謙遜すること。西施の”顰に効う”ということ。捧は、抱く。西施の心を抱く。西施のような気分になる。顰は、顔をしかめるさま。春秋時代の末、越王・勾践が呉王・夫差に絶世の美女西施を献じた。ある時、西施がからだをこわし、帰省して養生することになり、胸が痛むのでそっと手をあて眉を顰めて歩いた。すると、さすがは天下の美人、その姿に村人もただうっとりするばかりであった。これを見た村の娘たちは、自分もああして歩けば美しく見えると思い、争ってまねをした。ところが、村でも評判の醜女までが、顔をしかめて歩き回った。村中、これにびっくり仰天。門を閉ざし、男たちは村から逃げ出したという話。『荘子』天運。
猿まね。鵜のまねをする烏。
![]() | 日本実業出版社 (著:真藤 建志郎) 「四字熟語の辞典」 JLogosID : 4373031 |