NO.1にならなくてもいいもともと特別なOnly one
【名言名句】
NO.1にならな
くてもいいもともと特別なOnly one
【解説】
二〇〇三年に大ヒットしたこの曲の内容は、教育問題と関連づけて、悪しき平等主義を助長するものとして批判されることもあるようである。しかし、この歌詞は、「現代の人権宣言」であるといってもよいのではないか。ナンバー1になろうがなるまいが、あるいは成功しようが失敗しようが、それは本質的なことじゃない。そういう観点で人間をはかるべきではないのだ。すべての人は、人類の全歴史の中で、一度かぎりの、唯一の存在である。そのことを認め合おう。尊重し合おうといっている。この曲が現代の日本人に広く受け入れられたことは、日本にとっての希望であるともいえるのではないか。
【作者】槇原敬之
【生没年】1969~
【職業】シンガーソングライター
【出典】『世界に一つだけの花』
【参考】二〇〇三年三月にシングルCDが発売され、五月には売り上げ枚数が二〇〇万枚を突破した。二〇〇三年度の日本レコード大賞の最有力候補とされていたが、歌詞の関係から辞退。二〇〇七年、文化庁が日本PTA全国協議会とともに主催し、公募していた「親子で歌いつごう 日本の歌百選」にも選ばれた。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450487 |