自分の人生がどんな危機に直面しても、あるいはどんなに辛く悲しい出来事があっても、幼少期にしっか..
【名言名句】
自分の人生がどん
な危機に直面しても、あるいはどんなに辛く悲しい出来事があっても、幼少期にしっかりと愛された経験や美しいものとの出逢いに感動した経験を持つ人は、振り子の錘が必ず中心に戻るように、そういう幼少期体験が帰るべき心の故郷となり、再出発する原点となるのだと思う
【解説】
自分自身の現在のものの見方や考え方、あるいは価値観といったものはいったいどこからやってきたのだろうかと考えてみる。すると、多くの場合、子ども時代の体験、とくに強く感動したこととか、何かにこだわったりしたことなどがきっかけとなっていることに気づくのではないだろうか。
柳田氏は、人生訓のような格言が「生きた言葉になるかならないかは、ナイーブな感性がいまだ枯れていない幼少期から青年期にかけての時期に、どのような実体験と美しいものとの出会いがあったかが、決定的な条件になるのではなかろうか」とも述べている。
【作者】柳田邦男
【生没年】1936~
【職業】作家
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450363 |