自分の要求することで自分の出来ないことを他人がした時には感謝せよ
【名言名句】
自分の要求するこ
とで自分の出来ないことを他人がした時には感謝せよ
【解説】
人間は、自分のできないことまで他人に要求するものだ。命令するときにはなんとも思わないが、困難な仕事を命じられた人が完成したときには、自分の非力を考えて、素直に感謝すべきであろう。この気持ちを忘れたときには、他人に要求すべき資格はない。
理想郷「新しき村」の建設に情熱を注いでいるころの作品の中の言葉で、理想の実現のための経験から生まれた感情であろう。
【作者】武者小路実篤
【生没年】1885~1976
【職業】作家
【出典】『幸福者』
【参考】武者小路実篤は、大正七年に彼の理想に共鳴する同志とともに宮崎県|児湯郡|木城村に、労働に勤しみつつ、自己を磨き、お互いを生かし合うための共同生活の場「新しき村」を建設した。実篤にとって、「新しき村」の活動は、生涯をかけた仕事であり未来への熱い希望であった。「新しき村」はその後本部が埼玉県に移ったが、宮崎・埼玉で現在も活動が続けられている。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450360 |