初心忘るべからずときどき初心忘るべからず終生初心忘るべからず
【名言名句】
初心忘るべからず
ときどき初心忘るべからず終生初心忘るべからず
【解説】
物事を始めるとき、人はまず姿勢を正し、これからしっかり学ぼう、しっかり習おう、やり遂げようと覚悟して取りかかる。だが、「三日坊主」という言葉もあるように、なかなか長続きしない。途中で投げ出しがちなのだ。
くじけそうになったときに、最初の心構えをもう一度思い出して、さらに新たなる気持ちでのぞむ。この心構えは、すべてにあてはまる。
また、芸道には慢心は禁物で、これで完璧だと思ったときに進歩は止まるという。
【作者】世阿弥
【生没年】1363頃~1443頃
【職業】能楽者
【出典】『風姿花伝』
【参考】世阿弥は大和猿楽の流れを汲む観阿弥の子として生まれ、九歳のとき、京都に進出した一座とともに舞台に立った。十二歳のとき、室町幕府三代将軍足利義満の目にとまり、その庇護のもとで能の奥義をきわめていく。『風姿花伝』は世阿弥が三十七歳のころに父観阿弥の遺訓をもとにして著したものといわれる。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450194 |