【名言名句の辞典】1人生 > 豊かに生きる
怒りの後、早く食すべからず食後、怒るべからず憂いて食すべからず食して憂うべからず

【名言名句】
怒りの後、早く食
すべからず食後、怒るべからず憂いて食すべからず食して憂うべからず
【解説】
怒ったあとすぐに食事をしたり、食べた直後に腹を立てたりするのはよくない。また、何かを心配しながら食事をしたり、食べたあとに心配したりするのもよくないことだ。
怒りや悩みはあくまで精神的なことだが、内臓にも影響する。とくに胃は敏感に反応するから、よくない状態で食事をすれば、働きは妨げられ、栄養にもならないであろう。
食事はゆったりと、安らかな心でとりたいものだ。医学が十分発達していない時代にも、長いあいだの経験からわかっていた養生法である。
【作者】貝原益軒
【生没年】1630~1714
【職業】儒学者
【出典】『養生訓』
【参考】『養生訓』は益軒が八十三歳のときに書いたもので、身体の養生だけでなく精神的な養生を説いている。
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450086 |