遊びは自由で任意の活動であり喜びと楽しみとの源である
【名言名句】
遊びは自由で任意
の活動であり喜びと楽しみとの源である
【解説】
遊びは、「興味が縛りつけたものを、倦怠によって解き得る」(ヴァレリー)と定義されるように、あくまで自発的で強制されないものだ。好きなときに始め、好きなときにやめることができる。強制されれば、もう遊びではなくなる。
仕事や勉学の緊張から解放され、「遊びたい人間だけが、遊びたいと思う場合だけ、遊びたいと思う間だけ遊ぶ」という自由な時間が、人間には必要である。ストレスを解消して、明日の再生産につながるような遊びこそ健全である。
【作者】カイヨワ
【生没年】1913~78
【職業】フランスの評論家
【出典】『遊びと人間』
【参考】カイヨワは、人間の本質を「遊び」にみたホイジンガの「ホモ・ルーデンス(遊びをする人)」に影響されて『遊びと人間』を著した。その中で遊びを「競走(徒競走など)」「運(ルーレットなど)」「模倣(演劇など)」「眩暈(ブランコなど)」の四種類に分けて考察し、それを基準に文化や社会の違いを論じようと試みた。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450080 |