【故事ことわざの辞典】世間・世の中 > うわさや評判
曾参人を殺す
【そうしんひとをころす】

【故事】故事【解説】うそも繰り返し告げられると、人は信じてしまうというたとえ。
▼曾参(曾子)は親孝行で知られた孔子の弟子。曾を名乗る者が人を殺した時、「曾参が人を殺した」と知らせた人がいたが、曾参の母は少しも信じなかった。しかし、二人目、三人目が来て同じことを告げると、ついに信じた母は、織りかけの機を捨てて走ったという故事による。
【出典】戦国策。
【類義語】市に虎あり。
![]() | あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「故事ことわざの辞典」 JLogosID : 5551498 |