MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

標準治療病名 > 産科

妊娠悪阻
【にんしんおそ】

Hyperemesis

妊娠悪阻

 妊娠初期にみられる悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、食欲不振、嗜好の変化は、大部分が全身状態に重大な影響を与えることなく自然治癒します。このような症状を「つわり」といい、妊婦の50~80%にみられます。しかし、これらの症状が悪化し食物摂取が困難となり、その状態が持続すると栄養障害・代謝障害をきたし、臓器障害や全身状態の悪化を招くことがあります。まれにビタミンB1欠乏により脳障害(ウェルニッケ〈Wernicke〉脳症)をきたすこともあります。食物摂取が困難となり加療を要する状態になったものを妊娠悪阻といいます。軽症のものも含めると妊婦の数%にみられます。通常は妊娠5~6週から症状が出現し、妊娠12~16週ころまでには消失します。
 本症発生メカニズムの詳細は不明ですが、妊娠初期の内分泌や代謝面の急激な変化が原因となり、自律神経失調を主とする精神的心理的因子が誘因となって発生すると考えられています(図:妊娠悪阻の病態像参照)。




寺下医学事務所 (著:寺下 謙三)
「標準治療」
JLogosID : 5035427

関連電子書籍

私を救う医者はどこ?
【著者より】病の恐れをひとり抱えている時、身内に重病の患者が出た時、あなたは何を頼りにしますか。特効薬?最新設備の病院?何より大切なのは、あなたの決断を親身になってサポートする医療判断医なのです。…

【辞典内Top3】 粘稠性  併診  感冒様症状  
【関連コンテンツ】

関連辞書

薬局にあるクスリ辞典 東洋医学のしくみ 

関連書籍

 寺下医学事務所「標準治療」

出版社:日本医療企画[link]
編集:寺下 謙三
価格:5,142
収録数:1787疾患
サイズ:21.8x15.6x6.6cm(A5判)
発売日:2006年7月
ISBN:978-4890417162

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト