【標準治療】病名 > 整形外科
大腿骨頭無腐性壊死
【だいたいこっとうむふせいえし】

Aseptic Necrosis Of The Femoral Head

骨端線の閉鎖後の成人にみられる大腿骨頭関節軟骨支持骨梁(こつりょう)の広範囲の虚血性壊死を起こす疾患で、原因がはっきりしている症候性のものと、原因不明の特発性の2つに分類されます。
症候性の原因では大腿骨頸部内側骨折に代表される外傷、潜函(せんかん)病による空気塞栓(そくせん)、放射線照射後の3つがあげられます。特発性では副腎皮質ステロイドの大量投与、アルコールの多飲、全身性エリテマトーデス(SLE)、肝臓障害などの関連がいわれていますが、はっきりしていません。左右両側に発生することが多く、また特発性では他の部位の骨壊死の発生を伴うことが多くみられます。男女比は男性の発生が多いのですが、ステロイド性ではほぼ同数です。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035413 |