【標準治療】病名 > 形成外科・美容外科
瘢痕とケロイド
【はんこんとけろいど】

Scar , Keloid
皮膚に外傷や手術などで損傷が加わると、体を修復する機能が働いて治癒しますが、この修復された傷跡を瘢痕(はんこん)と呼びます。瘢痕は通常約3~6カ月間、やや赤く硬みを帯びていますが、その後、徐々に白く柔らかい成熟した瘢痕となっていきます。この過程がうまく進まずに、赤く硬い状態が長く続き、徐々に赤みや硬みが強くなっていくのが肥厚(ひこう)性瘢痕やケロイドとよばれるものです。とくに、ケロイドは外傷など思い当たる原因がなくても、耳介(とくにピアス孔)、前胸部、肩部、恥骨部などによく発生します。体質的な素因も大きく影響するといわれております。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035336 |