【標準治療】病名 > 血液内科
鉄欠乏性貧血
【てつけつぼうせいひんけつ】

Iron Deficiency Anemia
血液は赤色ですが、これは赤血球の中にあるヘモグロビンというタンパクのためです。ヘモグロビンは酸素を運搬する機能をもつタンパクであり、その合成には鉄分を必要とします。血液中のヘモグロビン濃度が低下した状態を貧血といいますが、鉄欠乏性貧血は貧血の中でも最も頻度の高い疾患です。鉄の吸収が不十分な場合や、消化管や月経など出血により体内の鉄分が低下した場合、鉄欠乏性貧血が発症し、とくに妊娠可能な女性の約30%は鉄欠乏性貧血を示すとされています。一般的には鉄分の補給により回復する予後良好な疾患ですが、時には鉄欠乏状態になる原因の究明、治療が必要となります。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035203 |