【福武国語辞典】は行 > ば
ば
【ば】

接助
【1】物事の必然的な関係を示す。【ア】ある事柄を仮定して必然的な条件とする。「雨が降れば中止です」「寄らば斬(き)るぞ」「よせばいいのに」【イ】ある条件のもとでは必ずこうなるという必然的な条件を示す。「無理が通れば道理がひっこむ」「風が吹けば桶屋(おけや)がもうかる」「打てばひびく」【2】できごとの偶然的なきっかけを示す。「窓をあければ外は大雨だった」「旅行けば駿河(するが)の国に茶の香り」「見れば見るほどいい男」【3】話題をあげてあとに続ける。「田中といえば、このごろうわさを聞かないね」【4】いくつかのことを列挙することを示す。「金もなければ暇もない」「歌もうたえば踊りもおどる」{参考}古語では、仮定条件の場合未然形に接続し、確定条件の場合已然(いぜん)形に接続する。
![]() | ベネッセコーポレーション (著:樺島忠夫/植垣節也/曽田文雄/佐竹秀雄) 「福武国語辞典」 JLogosID : 705283680 |